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2023.10.13
選べない仕事でもすぐ楽しめる思考法
皆さん、こんにちは!!
思考開花ビジネスコーチのEllenです。
今回届きましたお悩みは、仕事が選べない立場にいる会社員の方からいただいております。
YUIさんからいただきました。
「仕事が選べない立場ではどのようにモチベーションを保てばよいでしょうか?」
というご質問です。
具体的な内容をお伝えします。
「自営業のように自分の好きな仕事を選んで稼いだりする立場が非常に羨ましいと思いながらも、会社員として働いております。なかなか自分で仕事選べるような立場ではなく、人事部の1つの辞令で動かされる状況です。そのような時にやりたくないと思う仕事についてしまったため、なかなかモチベーションが上がらず、やりがいも感じません。自分で仕事を選べたら、すごく楽しくてワクワクすると思いますが、そのような立場でない人でも 思考や考え方をスイッチすれば、モチベーションややりがいを保てるのでしょうか?」
そんなご質問を頂きました。
YUIさんありがとうございます。
私のような自営業やフリーランスの方は、自分の好きな仕事をされているかのように見せているので、そのように見えるのですが、実は意外とたくさんの雑務や周辺の作業があります。まめに連絡を返したり、SNSの発信や集客などやらなくてはいけない作業の対応もしているんですよ。
仕事を自分で選べているので、一見今回のお悩みは自営業やフリーランスの方は無いと言っていたのですが、実は皆さん似たような悩みをお持ちでないかと思います。
モチベーションの保ち方をお伝えするために、私の銀行員時代のお話をさせていただきます。
私が銀行に新入社員として入行した時、最初の新人配属は、法人営業部でした。いろんな支店に法人営業部があり、渋谷や新橋などの都心店舗、人によっては地方への異動もあり、場所は選べませんでした。
何の基準に人事部がそのような辞令を出しているのかすごく謎で、言われたまま次の日に、配属先の部署に行き挨拶をしたりします。
出典:https://www.dodadsj.com/content/20230331_newgraduate-training/
私の最初配属先は新宿でした。東新宿や歌舞伎町、四谷三丁目あたりが、私の担当のエリアでした。そこでは、飲食店や昔から営んでる不動産屋さんが立ち並んでいて、あまり華がない業種ではありませんでした。個人的には、アパレルなどの華やかな業界を担当してみたかったのですが、残念ながらそのようなエリアではありませんでした。最初は本当にモチベーションが湧かず、業界への興味も沸きませんでしたね。おそらくYUIさんと同じような状態だったのではないかと思います。
当時、私と似たようなエリアの担当を持っている先輩がいました。彼は先輩なので、業績に改善余地がある、謂「ちょっと難しい先」を担当していて、かつ企業数も多かったです。その先輩はすごく頑張られていて、朝は私が行く前に出勤し、夜も時間ギリギリまで働いていました。しかし、すごく頑張っている割には、よく上司に怒られるし、顧客からも無理なことを頼まれたりしました。ただでさえも作業が多い中なので、どんな心境になっていたのか、私なら「こんなことやってられない!」と、やめているに違いないと思いました。
ところが、その先輩はいつも楽しそうに仕事をしているのです。最初は楽しそうなふりをしているのかと思ったのですが、文句をほとんど言わず、誰かの悪口もなく、時々鼻歌をしながら、それは本当に楽しそうに作業をしていたのです。
「こんなに頑張っていて大変なのに、評価されないし 怒られるし なぜ我慢ができるのですか?」
と思わず聞いてみたところ、彼はこう言いました。
「1年前の自分、新人の時の自分と比べると、同じ業務をずっとやっていると見える世界が変わってきたんだよね。 最初 僕もすごく嫌だったんだけど、やってるうちに、だんだん作業の仕組みがわかってきたんだよ。融資やその中身がわかってきて、本部が何をやっているのかもどんどん見えてきて、融資という作業の裏側が見えてくる。そうすると、今まで見えなかった世界が広がって、自分のできることが増えて行って、仕事がだんだん面白く感じてきたんだよね。
上司に怒られる時も、最初は何で怒っているのかすらわからなかった。ただ単に 『何あいつ、くそっ!』て思っていたんだけど、最近は少し怒られても、どのポイントで怒られているのか、何をすればいいのかが分かってきた。だから 次の僕は、怒られる前にそこはきちんとやるべきなのだというところが見えてくる。自分がまた一つ成長した、成長する機会を上司やお客さんからもらったと思えば、苦労も感じなくなった。」と。
この話で、何をお伝えしたいかといいますと、その先輩は自分の仕事から、ここが面白いなというポイントを見つけることができたのです。仕事を通して知る新しい知識や知見を身につけて、噛み砕いて理解していけば、自分の見えない世界がもっと広がり、そして自分がどんどん成長していくところが、楽しく感じたんでしょうね。
この視点は、実は当時の私にはありませんでした。興味のない業種に面白いところなんてない!!今の仕事はつまらない、成長させることなどない!!と決めつけていたんですね。しかし、先輩の話から、それは自分の思い込みかもしれないと気が付いた時に、私の視点180度変わったのです。もしかしたら私の担当先も実は面白いところ、自分を成長させるところがあるのかもしれない、嫌、きっとあるに決まっている!と、マインドチェンジしたのです。そこから、仕事がすごく面白くなってきました。
出典:https://kinarino.jp/cat6/41747
思考の世界も全く同じで、今の仕事がつまらない、何の役にも立たないと自分が思い込んでいる間は、思考は絶対動かないのです。面白いだろうな、という方向に絶対考えません。人間の思い込みはしぶといのですが、そこで少し視野を変えてみるように工夫するのです。こんな仕事でも、もしかしたら私がやる意味があるのかもしれない、学べる何かがあるのかもしれない、というように思考を変えていくのです。そしてがむしゃらにやってみてください。そうすると見える世界が結構変わっていきます。
出典:https://sanctuarybooks.jp/webmag/20200820-5876.html
YUIさんも、嫌な仕事をさせられているという視野で見ている限り思考は変わりません。ずっと嫌な状態が続きます。そして学べるものも学べないのです。明日から、もしかしたらこの作業に面白いところがある、自分を成長させてくれるところがあるのかもしれない、そのように思考を変えてみてくださいね。
YUIさん、是非参考にしてみてください。