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2023年10月
2023.10.24
今さら聞けない、コーチングとは一体なに?
皆さん、こんにちは。
思考開花コーチのEllenです。
本日はコーチングについてのご質問を回答致します。
「そもそも コーチングはどういうものなのかを教えてください。 コーチングはカウンセリングやコンサルティングと似てるのでしょうか?また何が違うのでしょうか?どんな方がコーチングを受けて良いのでしょうか。」というご質問をRさんから頂きました。
Rさんは元会社員でブラック企業に勤めていらっしゃいました。そこから独立し、今後アーティストとして活動される予定です。アーティストですので、作品の他に、自分の魅せ方やブランディングなど様々なことを学ばれている最中です。Rさんはコンサルティングを受けていらっしゃるのですが、コーチングは同じようなものなのか、疑問を持たれているようです。
早速ですが、皆さんはコーチングに対し、どのようなイメージを持たれていますでしょうか?
私が初めてコーチングという言葉に触れたのは、前職の銀行員時代でした。入社8年目、ちょうど後輩ができる時期で、私もそんなフレッシュな後輩を指導する立場になる矢先に、社内研修に呼び出されました。その研修はコーチングをみんなでやってみようという内容でした。1日のみだったのですが、それがきっかけでコーチングに触れ、面白いと思いました。それから外部のコーチングスクールを探し、自腹で学び、実践していく中で、これは社会人や忙しい方こそ、必要なものではないかと思ったのです。
例えばこんな経験ありませんか?
知らないうちに1年経ってしまった、
毎日慌ただしく過ごし、気がついたら自分のやりたいことができていない、
そんな方にこそ、コーチングは必要なのです。
では、そもそもコーチングとは何なのかをお伝えしたいと思います。
コーチという言葉をご存知でしょうか?コーチと言うと、スポーツ分野で選手を育てる、教える立場の人ですよね。確かに、最初はスポーツ分野の専門用語ですが、次第にコーチという役割は、他の分野でも必要とされるようになり、例えば医療現場や、教育現場、最終的には企業の上層部にまで浸透していきました。
もともとコーチとはどういう語源なのかといいますと、ブランド品の「コーチ(COACH)」をご存知でしょうか?アメリカのファッションブランドなのですが、ここのロゴマークを思い出してみてください。「コーチ」のロゴマーク、最近は英語表記(COACH)に変わっていますが、もともとは何だったのか覚えてますでしょうか?
それは馬車です。
どのような意味かと言いますと、その人を目的地へ運んでいくという意味なのです。これが「コーチ」の元々の意味。現在私がいるポジションがここで、実はもっと上に行きたい、一人で頑張ってもいいのですが、コーチのサポートにより、より無駄なく迅速的且つ確実に目標達成できるようにすることがコーチの役割です。
では、実際コーチングでは何をしているのかと言いますと、コーチからは何かを教えたり押し付けたりすることはありません。ただひたすら質問をします。クライアントさんは最初何かしらの知識を教えてくれると期待しがちですが、実はコーチングの考え方とは、「貴方は既に答えを持っている」です。
ここから、さらに何かを学んだり、教えてもらったりする必要はなく、自分には十分能力や知識があることを信じ、自分の中に眠っている答えにたどり着かせるために、色々質問をして導いているのです。
人は、知っているはずの大切なことを忘れてしまったり、忙しさで流されてしまったりされがちです。コーチングは、クライアントが未発見な角度で質問をすることによって、「私は本当はこういうことがしたかったんだ・したくなかったんだ」、「こういう方法があるんだ!」と、クライアントに新しい気付きを与えます。クライアントはそこに気が付き、自分から答えることで、自分の中からモチベーションが湧きあがり、行動に移すという一連の動きを引き出されるのです。 従って、コーチングはコンサルティングやティーチングのように、新たにノウハウや知識を教えることではなく、皆さんの中に既に答えを引き出すことなのです。それが最大の違いでしょう。
最後に、どんな問題がコーチングで解決できるのか、具体例を通してお話します。
例えばAかBのどちらの道を選択したらいいのか迷うことって、よくありますよね。結局どちらを選んでも正解ですし、いいこともあれば嫌なこともあるのですが、人は二択を目の前にすると迷うものなのです。
そのような時にコーチとして私は、「もし友達が同じくAかBで迷っている状況で、あなたにアドバイスを求めてきたら、あなたはどれをアドバイスしますか?」と質問を投げかけます。すると、先ほど迷っていたクライアント様はびっくりするほどすんなりと「それはBです。」と仰ったのです。あまりにも即答でしたので笑ってしまいました(笑)。
「そうですか、Bをお薦めされるのですね。ではなぜ今はAかBかで迷うのですか?」と質問しますと
「そうですね、確かに長期的にみてもBがよいですよね。」とクライアントさんは納得されました。
なぜ友達の立場で考えたらすぐにBと判断できるのかといいますと、他人のことになると人は客観的に見ることができるからなのです。しかし当事者の立場ですと、分からなくなることが多いのです。つまり自分のことになると迷うのです。
そんな時、コーチングは当事者の角度から、第三者の角度へシフトさせるような質問をします。それだけで、すんなり答えがでてしまうのです。不思議ですよね。
このようにコーチングは、質問を通して自分が抱えている問題の角度を変えてあげることで、新たな突発口を見つけ出します。
・もっと高い目標を達成したいけど忙しくて集中できない、
・どうすればいいのか?とお悩みの方
・あるいはこれからこうしたい!という目標があるが、
やらなくてはならないことがあってどれから手を付けたらいいかわからない方
これらいずれかに当てはまる場合は、ぜひコーチングで自分の中の棚卸をして、新たな視野で課題に取り組んでみてください。
2023.10.13
選べない仕事でもすぐ楽しめる思考法
皆さん、こんにちは!!
思考開花ビジネスコーチのEllenです。
今回届きましたお悩みは、仕事が選べない立場にいる会社員の方からいただいております。
YUIさんからいただきました。
「仕事が選べない立場ではどのようにモチベーションを保てばよいでしょうか?」
というご質問です。
具体的な内容をお伝えします。
「自営業のように自分の好きな仕事を選んで稼いだりする立場が非常に羨ましいと思いながらも、会社員として働いております。なかなか自分で仕事選べるような立場ではなく、人事部の1つの辞令で動かされる状況です。そのような時にやりたくないと思う仕事についてしまったため、なかなかモチベーションが上がらず、やりがいも感じません。自分で仕事を選べたら、すごく楽しくてワクワクすると思いますが、そのような立場でない人でも 思考や考え方をスイッチすれば、モチベーションややりがいを保てるのでしょうか?」
そんなご質問を頂きました。
YUIさんありがとうございます。
私のような自営業やフリーランスの方は、自分の好きな仕事をされているかのように見せているので、そのように見えるのですが、実は意外とたくさんの雑務や周辺の作業があります。まめに連絡を返したり、SNSの発信や集客などやらなくてはいけない作業の対応もしているんですよ。
仕事を自分で選べているので、一見今回のお悩みは自営業やフリーランスの方は無いと言っていたのですが、実は皆さん似たような悩みをお持ちでないかと思います。
モチベーションの保ち方をお伝えするために、私の銀行員時代のお話をさせていただきます。
私が銀行に新入社員として入行した時、最初の新人配属は、法人営業部でした。いろんな支店に法人営業部があり、渋谷や新橋などの都心店舗、人によっては地方への異動もあり、場所は選べませんでした。
何の基準に人事部がそのような辞令を出しているのかすごく謎で、言われたまま次の日に、配属先の部署に行き挨拶をしたりします。
出典:https://www.dodadsj.com/content/20230331_newgraduate-training/
私の最初配属先は新宿でした。東新宿や歌舞伎町、四谷三丁目あたりが、私の担当のエリアでした。そこでは、飲食店や昔から営んでる不動産屋さんが立ち並んでいて、あまり華がない業種ではありませんでした。個人的には、アパレルなどの華やかな業界を担当してみたかったのですが、残念ながらそのようなエリアではありませんでした。最初は本当にモチベーションが湧かず、業界への興味も沸きませんでしたね。おそらくYUIさんと同じような状態だったのではないかと思います。
当時、私と似たようなエリアの担当を持っている先輩がいました。彼は先輩なので、業績に改善余地がある、謂「ちょっと難しい先」を担当していて、かつ企業数も多かったです。その先輩はすごく頑張られていて、朝は私が行く前に出勤し、夜も時間ギリギリまで働いていました。しかし、すごく頑張っている割には、よく上司に怒られるし、顧客からも無理なことを頼まれたりしました。ただでさえも作業が多い中なので、どんな心境になっていたのか、私なら「こんなことやってられない!」と、やめているに違いないと思いました。
ところが、その先輩はいつも楽しそうに仕事をしているのです。最初は楽しそうなふりをしているのかと思ったのですが、文句をほとんど言わず、誰かの悪口もなく、時々鼻歌をしながら、それは本当に楽しそうに作業をしていたのです。
「こんなに頑張っていて大変なのに、評価されないし 怒られるし なぜ我慢ができるのですか?」
と思わず聞いてみたところ、彼はこう言いました。
「1年前の自分、新人の時の自分と比べると、同じ業務をずっとやっていると見える世界が変わってきたんだよね。 最初 僕もすごく嫌だったんだけど、やってるうちに、だんだん作業の仕組みがわかってきたんだよ。融資やその中身がわかってきて、本部が何をやっているのかもどんどん見えてきて、融資という作業の裏側が見えてくる。そうすると、今まで見えなかった世界が広がって、自分のできることが増えて行って、仕事がだんだん面白く感じてきたんだよね。
上司に怒られる時も、最初は何で怒っているのかすらわからなかった。ただ単に 『何あいつ、くそっ!』て思っていたんだけど、最近は少し怒られても、どのポイントで怒られているのか、何をすればいいのかが分かってきた。だから 次の僕は、怒られる前にそこはきちんとやるべきなのだというところが見えてくる。自分がまた一つ成長した、成長する機会を上司やお客さんからもらったと思えば、苦労も感じなくなった。」と。
この話で、何をお伝えしたいかといいますと、その先輩は自分の仕事から、ここが面白いなというポイントを見つけることができたのです。仕事を通して知る新しい知識や知見を身につけて、噛み砕いて理解していけば、自分の見えない世界がもっと広がり、そして自分がどんどん成長していくところが、楽しく感じたんでしょうね。
この視点は、実は当時の私にはありませんでした。興味のない業種に面白いところなんてない!!今の仕事はつまらない、成長させることなどない!!と決めつけていたんですね。しかし、先輩の話から、それは自分の思い込みかもしれないと気が付いた時に、私の視点180度変わったのです。もしかしたら私の担当先も実は面白いところ、自分を成長させるところがあるのかもしれない、嫌、きっとあるに決まっている!と、マインドチェンジしたのです。そこから、仕事がすごく面白くなってきました。
出典:https://kinarino.jp/cat6/41747
思考の世界も全く同じで、今の仕事がつまらない、何の役にも立たないと自分が思い込んでいる間は、思考は絶対動かないのです。面白いだろうな、という方向に絶対考えません。人間の思い込みはしぶといのですが、そこで少し視野を変えてみるように工夫するのです。こんな仕事でも、もしかしたら私がやる意味があるのかもしれない、学べる何かがあるのかもしれない、というように思考を変えていくのです。そしてがむしゃらにやってみてください。そうすると見える世界が結構変わっていきます。
出典:https://sanctuarybooks.jp/webmag/20200820-5876.html
YUIさんも、嫌な仕事をさせられているという視野で見ている限り思考は変わりません。ずっと嫌な状態が続きます。そして学べるものも学べないのです。明日から、もしかしたらこの作業に面白いところがある、自分を成長させてくれるところがあるのかもしれない、そのように思考を変えてみてくださいね。
YUIさん、是非参考にしてみてください。
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